生命保険の話です。No.2
こんばんは、くにっぽです。
今日は、保険の話の第2弾をお話します。
日本は世界各国に比べて生命保険加入率が高く、生命保険加入率は世界一となっています。アメリカは2番目の加入率となっています。
ただアメリカの医療は原則自由診療で日本のような公的な医療保険制度がありません。
そのために医療保険や年金保険に入るのが一般的です。でも、日本のような死亡保険加入率は20%ほどです。
又、イギリスの生命保険加入率は40%ほどで低水準です。
イギリスは日本と同様に社会福祉制度が充実し、最低限の生活が保障されているため、いつ返ってくるか分からない保険に対して掛金を払い続けるのは「無駄遣い」といった価値観があるようです。
そんなことを踏まえて日本の生命保険文化センターの公表している
『生命保険に関する全国調査』によると、日本の保険の加入率は平成27年で89.2%という数字でした。
日本の保険加入率がこんなに高いのはなぜでしょうか?
自分のことで考えれば、まず独身の間では医療保険や貯蓄型保険に加入しました。
結婚すれば家族のことを考え死亡保険や貯蓄型の子供保険にも入りました。
子どもの積み立ての総合保険や、貯蓄型一時払い保険などというように。
家族皆が何がしらの保険に入ってきました。
でも、そんなに本当に必要なものだったのか?
と思えてきます。
私のようにこれぐらいの保険に入っている世帯は多いと思います。
私は、以前に書いたように、どちらかというと、入院・手術は何回か経験しました。娘も、夫も短い日数ですが入院・手術の経験もありました。
しかし、支払った額の10分の1にもなりません。
保険ですから、命があって良かったとか、掛け捨ての部分が多いのだからと、そんな考えも勿論ですが、あくまで本当に必要なものに絞って入るべきだと思います。
まあ、次々といろんな種類があるし、その時々でいろいろ勧められるので、迷ったりします。
ましてそれを教えてもらうのが売ろうとしている相手ですから、こちらが知らない分、信用しないと仕方がありません。
ただ、保険会社が売りたい商品と本当に顧客のためになるものは、必ずしも一致するわけではないということです。
会社が儲かる商品は掛け捨ての保障が中心の保険です。又、保障の高いものや、終身の保険です。ただ、それが悪いわけではありません。
必要な家庭に、必要な人に、その家庭のライフサイクルにあったものであれば。
子どもができて、お父さんに、もしものことがあったら困るわけですから、そんなときは、子供が大学ぐらいまでの保障は必要だと思います。
ただ、少しは貯蓄があるのに終身の医療保険を掛けるのは、どうでしょうか?この頃の商品は、いろんな特約を付けて充実してるように思います。
仮に病気になって60万円もらったとしてもその後、月々5000円の保険料を終身で払うとすると25歳から70歳までを考えても270万円は支払うことになるのです。
月々の掛け金が多ければもっと、金額は跳ね上がります。
この頃はがんでも一週間も入院しないそうです。手術から数日で退院となり、後は通院が多いそうです。
貯蓄のない1人暮らしで入院となったら、困りますよね。だから、入院した時のために保険に入るのはわかります。
ただ、日々の暮らしを圧迫してまで10,000円の日額医療保険に入るより、最低限の5,000円でカバーしておくとか、生活がまず大事ですから。
それと、医療保険費が高額になってくると負担が大きくなるため1ヶ月の自己負担の上限が定められています。
一定額を超えた場合に払い戻しが受けられる「高額療養費制度」があるのでそれを活用しましょう。
勿論、これも自己申告なので知らないで申告しなければ、もらえません。
70歳未満の人で一般では
80,100円+(医療費−267,000)x1%
が自己負担限度額となります。
その金額を超えるものは申告すれば超えた金額が払い戻されます。自己負担額は、世帯で合算することができます。
お金がたくさんあって、しっかり保障をつけたい人は、自分の払える範囲の保障の保険に入ればいいと思います。
それぞれのライフスタイルも違うし、価値観も違うのですから。
ただ、一般のやりくりを考えながら生活している方たちが、勧められるままに、入り過ぎてる傾向にあるので、いま一度じっくり検討してみることもありじゃないかなと思いました。
そして、今の時代保険で貯蓄型に入るのは、得策ではないように思います。
ゼロ金利に近い状況の中、保障を含みながら貯蓄がどれ程できるか考えると理解できると思います。
それなら、まだ預貯金に積み立てている方がいいと思われます。もしも何か、ほかの入り用があった時、保険なら解約するしかなくなりますが、解約は、金額が大幅に減らされます。預貯金なら、元本まで値崩れすることはありません。
あくまで私個人の意見ですので、何か少しでも参考になれば幸いです。
ここまで見ていただきありがとうございました。