「がんばらないけどあきらめない」を読んで
こんばんは、くにっぽです。
今日は、鎌田實氏の著書を紹介したいと思います。
これは幸せを呼ぶエッセイ集です。
裏表紙に、
がんばらない
生き方のコツ 死に方の選択
あきらめない
それでも やっぱり がんばらない
ちょい太でだいじょうぶ
本当の自分に出会う旅
なげださない
たった1つ変わればうまくいく
生き方のヒント幸せのコツ
いいかげんが いい
かんばらないけどあきらめない
と書いてあり、その言葉にひきつけられ手に取りました。
鎌田氏は、1948年東京都生まれ。東京医科歯科大学医学部卒業し、長野県の諏訪中央病院に赴任。一貫して住民と共に作る医療を実践されてきました。
そして、最初のページに
人生はむずかしい
けど簡単
がんばりすぎないこと
肩に力を入れないこと
あきらめないこと
ちょっと視点をかえてみた
世界は
生きるヒントに
あふれている
ことに気がついた
私は、実生活で人とかかわりながら、その中で気づいたたくさんのヒントを教えてくれる本書に惹かれました。
自分の行けないところ、欠点を直すことも大事だけれど、自分のいいところを伸ばすことの大事さを教えてくれたり、
子どもを育てるときや部下を育てるときも。いいところを見つけていいところを誉めてあげて、伸ばしてあげる。そうなんだよねぇ。
脳出血になって、右手が動かなくなった世界的ピアニストが「生きることが面白くなってきた」と言えるなんて、本当にかっこいい。精神的に強い人だなと思いました。
人は、大切なものを失ったり、病気になっても、幸せを見つけることはできる。間違いない。欠点をひとまず横に置いて、長所を伸ばそう。
また、別の高校の先生も右完全麻痺で重症。リハビリをしてもこれ以上直らないと言われた。でも、左手足は動くのです。授業は車いすでも教えられると、先生に伝えたのです。
がんばるのが好きな人ほど発想の転換がしづらい。歯をくいしばって、がんばってがんばって人生の道をせばめてしまう。がんばらないけどあきらめないのが困難な病気に負けないコツ。
その不自由さを逆に魅力にして生きる方法もある。発想の転換が大事。
今、困難のなかにもがいている人、不幸のなかにいると思っている人、魚と野菜と運動に注目。もう一つ大切なこと、笑い。困難のなかにいる人に笑ってみてくださいと言っても、笑えるわけがない。あたりまえのことだ。でも、発想の転換を思い出してみよう。
ふざけんな、笑えるわけがないという思いのなかで笑ってみる。もちろん作り笑いである。本当の笑いではない。心の底からの笑いでなくていいのだ。幸せだから笑うのではなく笑うから幸せになるのかもしれない。
他人は成功した話を聞かされる時より、失敗の話の方が親近感がわく。笑いをまぶした失敗談は、人と人のつながりをグーンと強くしてくれる。あなたが、失敗を上手に笑いながら語れるようになったとき、失敗は大きな武器だということに気がつくでしょう。
幸せの鍵はつながること。
家族はあるものではなく築くものと気がついた。家族のなかで、苦しむことも、傷つけあうことも時にはある。しかし、家族の絆のなかで人は成長したり、喜びや楽しみを大きくしたりしている。
夫婦のつながり。地域のつながり。幸せは人と人のつながりのなかにある。人と人のつながりが大切。忘れないで。
幸せはブーメランに似ている。人を幸せにしていると、いつか大空に飛び出していった「幸せ」がもどってくる。幸せはそんなふうにできているのだ。
若くても心が老人の人がいる。90年以上生きてきたのに、青年のような心を持っている人もいる。若々しく好奇心をもち続けること。楽しいとか、うれしいとか、きれいとか、おいしいとか、感動することが、人生を生き抜く力になっているのだと思う。
幸せは若々しい好奇心のそばにある。
悲しみのどん底にいるとき、悲しみだけを見つめないで、悲しみを横に置き、誰かのために生きることが大事なのかもしれない。誰でも自分が存在していることの意味を知りたい。自分が誰かの役に立っていると感じたとき、へこたれないぞと思えるのだ。
肩を張らないで自然体でよく笑い、身近にいる人とのつながりを大事にし、自分の欠点や、人の欠点を見るのではなく、自分の良さを生かせるように、人の長所を生かせるように考える。
幸せって幸せの青い鳥のように、遠くにあるものでなく身近にあるんですよね。どんな時でも、幸せを感じることができる心を育てたいと思いました。そして、自分が誰かの役に立っていると思えることが、元気をもらえるのかもしれません。
有名人の人が話のなかに出てきたりと、読みやすい本でお勧めです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。