お義母さんのこと
こんばんは、くにっぽです。
この間、母のこと書いたので、今日の母の日は、「お義母さん」のこと書こうかな。
夫と私は年の差夫婦。だから、お義母さんと私は、49歳の年の開きがあります。どちらかと言うと、はたから見たら、「おばあちゃん」という感じかな?
初めて夫の実家にあいさつに行ってお義母さんに会った時「いらっしゃい」って、優しい笑顔で迎えてくれたのがすごく嬉しくて、お義母さんのこといっぺんに好きになりました。
お義母さんは、あまり口数の多い方ではありません。年を重ねてる割に色白で可愛い感じのお義母さんです。
夫からはよく、物のない時代に子供のためにいろいろ工夫して、いろんなものを作ってくれたことを聞いていました。
例えば、野球のグローブを帆布で作ったり、ドーナツやせんべいやおかきなども手作りしてたそうです。
私たちが大阪に住んでいた頃、毎年、盆と正月に香川に帰っていました。夫は実家に長く滞在しようとしますが、そのくせ義弟と一緒に釣りに出かけます。私とお義母さんをほっておいて。
そんな時、長い時間お義母さんとふたり、何をすることもなく、テレビ見たり、私がいろいろお義母さんに語りかけて、過ごします。退屈ですよね、することなくて。時々、お義母さんをふと、見たら椅子に腰かけたままウトウトお昼寝です。実家に帰った時はゆっくり時間が流れていたような気がします。
夫は弟とふたり兄弟です。男兄弟って、あまりそれぞれのこと、干渉しないんですね。夫のとこだけでしょうか?私ならいろいろ、母のことや家族のことは、結構知っているけど、夫の家族は、深くは立ち入らないみたいです。
私はお義母さんにいろいろ聞いてみました。すると、お義母さんは、嫌がることもなく、笑って教えてくれました。義父との馴れ初めや、お義母さんの子どもの頃の話など。
お義父さんとは結婚式の日に初めて顔を見たとか、お義父さんとは、ケンカをしたことがなかったとか、子どもの頃、私は走るのが早かった、いつも一番だったとか。
どれも、夫たちが知らない情報でした。そして、私はいつも離れて暮らしてるお義母さんに、夫の情報を伝えていました。よく、夫からお義母さんのことを聞くこと。お義母さんにいろんなもの作ってもらって嬉しかったことなど。
そして、今はこんな風な仕事をしていて、こんな生活をしているとか。
子どもができてからは、娘を連れて帰ると、とても嬉しそうでした。そして、よく、お義母さんから小包が届くようになりました。
「〇〇ちゃん、お元気ですか。おばあちゃんも元気です。日中はだいぶ暑くなりましたね。お野菜お送りしましたから受け取ってください。お菓子も少し入れといたよ。」
と、メモが一緒に入っていました。私、嬉しかったから、その古いメモまだ持っているんです。
お義母さんはスーパーで買い物をして、そこからそのまま段ボールに詰めて送ってくれていたみたいでした。
香川に家を購入し、夫が香川に帰ってきたら同居するつもりでお義母さんの部屋を用意していました。でも、夫が帰ってくる前に病院に入院することになり、結果として、同居の夢は叶いませんでした。
お義母さんが入院しているときは毎日、病院に通いました。「お義母さん、おはよう。」と、声をかけると、嬉しそうに笑ってくれる笑顔が忘れられません。よく、本当の親子に間違われていたみたい。歳の開きのある、一番下の娘と思われていたようです。(笑)
お義母さんが亡くなった時、不思議なことに、私も、娘も同じように目が覚めたんです。娘なんて、寝起き悪くて、一回くらい起こしてもなかなか起きないのに、あの時は不思議と自然に目が覚めてたんです。
「あれ、目が覚めたん?」って言ってたら、「お義母さんが亡くなったっ」て電話がありました。お義母さんが自分で知らせてくれたような気がしてます。
今日の母の日に「お義母さん、いつも優しい笑顔ありがとう。嬉しかったよ。」と伝えたいです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。